不肖不精な置小屋 seasom2

仮面ライダーのS.H.Fの写真を中心に、まったりやってます

2周年特別企画 その3

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「まあ直属の先輩っちゃあ先輩か?」
 
 特別企画3弾目は戦わなければ生き残れない!でおなじみの仮面ライダー龍騎
 SHFは一通りレビュー済み、でもって当時品もほとんどなく、ミラモンセットは以前レビュー済み、というわけでこちらは当時のカードダスになります。(記憶があっていれば)
 バイザーがあれば音のなるアレです。
 ブレイドくらいまでは観てるばっかりだったので…
 
 
 やはり「13人のライダーによるバトルロイヤル」という大筋があまりに有名かつ物議を醸し出したシリーズです。記憶が確かなら作中で「仮面ライダー」という単語を初めて使った平成ライダーでもあります。
 当時は新聞記事にまで「ヒーローであるライダーがライダー同士で自分の目的のために戦うというのは子供向けの番組としてどうなのか」という批判がありましたが、はっきり言ってそれはあくまで「13人のライダーによるバトルロイヤル」という言葉だけを追ったもの。
 
 この話の本質、見所はむしろそれぞれのライダーがそれぞれの立場から守りたいもの、救いたいもののために奔走するといった想いが交錯する、むしろ人間ドラマが強く出る内容でした。
 
 そもそも元祖仮面ライダーも、人々を守るため本当は自分の同胞である怪人達を殺めなければならないことから「悲劇のヒーロー」と呼ばれることがあるわけであって、更に言うとすでにライダー対ライダーは遡ればV3くらいからあるんですよね。
 
 不器用で頭もあんまり回らないけれど、人を思いやれる主人公、城戸真司の姿は今だに印象的です。話上メインのライダーとなる人物はそれに加えてあと3人。
 蓮=仮面ライダーナイトは目的のために非情に徹しようとするも、どうしても徹しきれないジレンマの中で城戸と激突し、北岡=仮面ライダーゾルダはその非情さを持っているもののライダーバトルの虚しさや城戸の思いに触れ、次第に感化されていきます。
 そして唯一「バトルロイヤル」をその字どおりに愉しむ男、浅倉=仮面ライダー王蛇。
 
 この4人はやっぱりライダーとしてもキャラとしても人気があり、SHFもこの4人は早々に揃い踏みますね。
 
 メインの脚本家の方が小林さんなのですが、(オーズや電王など)平成ライダーには欠かせない脚本家の一人です。
 やはりこの話も笑いあり、悲しさありと起伏に富んでいます。
 特に第一話の「折れた!」と後半の「城戸は馬鹿だと思う人」は必見(笑)
 「折れた!」にいたっては当時のPSゲームでも再現されています(笑)
 
 この作品からCGレベルが明らかに向上しており、今に通じる大型モンスターの登場や、ド派手な必殺技といった要素が目立ってきます。ドラゴンライダーキックは凄く驚いたのを憶えています。
 
 そして最大の特徴として、エンディングがいくつもあること。
 というのも、本編、TVスペシャル、映画とそれぞれパラレルの最終回となっており、TVスペシャルにいたっては二通りのエンディングが用意されていました。
 その内容は、物語の最終局面で城戸が「戦いを終わらせる」のか「戦いを続ける」のかという選択肢。
 放送時に電話での投票を行い、多かった方のエンドが放送されるというものでした。
 ちなみにその時の結果は「戦いを続ける」。
 もう一方のエンドもその後レンタルできたビデオ版にて見ることが出来ます。
 が…
 ちなみにTVスペシャルを漫画化したものもあり、こちらもちょっと趣が異なるので興味のある方は探してみるのもいいかと思います。
 
 お勧めの見方としては、一度全部通してみた後に「神崎の視点」でまた見るというもの。
 かなり各ライダーで戦力が偏っている(メインキャラのナイトですらファイナルベントのAPは他の面子より1000~3000低い)のですが、戦力が高いキャラに限って冷徹であったり残忍であったり考えの偏った人間だったりします。
 つまり神崎は…?
 という彼のもくろみは、最終回を観た後なら二度目で推理できそうです。
 
 色々衝撃の展開が多い龍騎
 文句無く大好きでした。
 
 
 次回「夢」
戦わなければ生き残れない!