2周年特別企画 その4
「邪魔なんだよ」
その4、なので語るライダーは仮面ライダー555。
死したはずの人間が蘇る。怪物となる力を得て。
そんなある意味「改造人間」に近いと言える悲劇を背負った怪物「オルフェノク」。彼らは人間を殺す事で、同胞を増やし、そうなれなかった人間を灰と化す。
それに対抗できるのは、一人の少女に託されたベルトのみ…
というのが序盤の流れですね。
最初のシーンがオルフェノク側の主人公とも言える木場だったり、ベルトを手に取るのが主人公の乾巧でなくヒロインの真里だったり、と序盤から飛ばしています。
前作の仮面ライダー龍騎から一気にライダー数が減少し(笑)劇場版登場ライダーとライオトルーパーを含めても6体。まあフォームチェンジを入れると8になりますが…
555という数字は携帯電話型のベルトで変身する際のコマンドであるというだけで、本当はΦ(ギリシャ文字:ファイ)の方がプッシュされていますね。
各ライダーの必殺技の際にそれぞれのライダーを象徴する記号(Φ、Χ、Δ)が出現するという演出がとにかく格好よく、印象深いものになっています。
携帯を買って初めて設定した着信音はファイズの変身音でした(笑)
話としては全体的にギスギスしており、若い連中が色んな思惑あって同居する×2という状況なのですが、ファイズチームはたっくんが突っかかったり真里がからかったりでギスギス、オルフェノク組は目的があまり同じ方向を向いていないのでギスギス。(真里はオルフェノクから人々を守るために育ての父から託されたファイズギアをほっとけず、自然と変身できる巧の側にいなければならない。そして巧は流れ者なので住み込みで働かせてくれる啓太郎に頭が上がらない、という関係があるのでファイズチームは嫌が応にも、といったところです)
この二組は中盤からそれぞれ関係性が現れてくるのですが、その前にファイズチームに加入する一人の人物が余計にギスギス感を加速させてくれます(笑)
それが上の写真のカイザこと草加雅人その人です。
すっごく嫌な奴ではあるんですけどね。それでも味のあるキャラです。
彼の登場後、「昼ドライダー」率がぐんとアップします(笑)
またベルトの遍歴が激しい事でも有名なこの作品。変身した人間だけで考えたとしても、カイザは相当な人数が変身しています。次点がデルタ、そしてあろうことかメインライダーのファイズでさえ4人ほどが変身しています。
ちなみに普通の人間が変身すると、ファイズはエラーメッセージの後弾かれ、カイザは変身できるものの数分の後エネルギーに耐えられず灰と化し死亡、デルタは変身した人間の闘争本能を暴走させるという結果に終わります。
群像劇と表現されるこの作品、とにかく登場人物が多いのと裏でも同時進行で物事が動いていることがあり、その把握が大変だったりします。さらに昼ドラばりのドロドロ、ギスギスも相まって話の展開は好き嫌いが分かれるかと。
自分はどうしてもドロドロ・ギスギスがちょっと苦手で、あーまたやってるよとか思うこともしばしば。
しかしバトルシーンは今見ても熱いバトルが多いため、それで溜飲を下げるという感じで観ていました。
特にファイズに関して言えば最強フォームのブラスターフォームよりもアクセルフォームのバトルシーンの方が興奮すること請け合いかも。
平成シリーズの傾向としてこの頃から…話の風呂敷を畳みきれなくなってくるのが目立ちます…
「夢」がテーマの一つなんですが、序盤以降は話のシビアさであまり出てこなくなりますね…
それもあって周囲の評価よりも自分の評価は低いんですよね。
ちなみに上の写真は放送当時…から二年くらい立った後に作った針金素体にソフビをかぶせたもの。これは…弟かな…?
たしかフォトンストリームをどうするかという話になったあたりで諦めたのかな?それかビニールテープがはがれたのかな?忘れました;
このころからすでに弟達の技術は4、5歳上の私の手先の器用さを超えていました。
…自分が不器用なだけですね。
俺、絵が上手かったら漫画家になりたかったんだ…(←殺人的に下手)
「夢ってのはな、呪いなんだ。」という海堂の台詞と「夢ってのは、なんだかすごく熱くなれるもの」という真里の台詞。
どっちもその通りだと思うのですが、どちらにより強く共感するかは、貴方次第。
Open youe eyes for next…
「運命の切り札」