2周年特別企画 その6
折り返し地点にやってまいりました2周年特別企画、その6は仮面ライダー響鬼!
大好きなのですが悲しいかな、少し愚痴多めになります。ご容赦を。
また悲しいかなSHFもまだ出ていませんので、こちらをご紹介。
現在のフードロイドやカンドロイド・メモリガジェット、ゼクターといった小物の流れを確立した「ディスクアニマル」より一体、ニジイロヘビです。
本当のCDくらいのサイズで、展開するとそれぞれ動物の形に変形する、というものです。
ホログラムシールが綺麗。このニジイロヘビは展開すると全長三十センチを超え、各部分に自由度の高い可動が存在するため、このようなポーズも可能。しかも自立します。
顔も動きます。
この状態だと目が見えないけどプリティー。
にょろにょろ。
狭いところ大好き。
ちなみに各種音叉・音笛・音錠に対応するギミックがあります。
この話の特徴としては前回のブレイドが「職業ライダー」という、賃金を貰って仕事として人助けをする、という要素があったのですが、ある意味それよりも職業的な「組織」にライダー=鬼が所属しているということ。(この話でもライダーと言う呼称はありません)
鬼には太鼓(音撃鼓)の鬼、管楽器の鬼(音撃管)、弦楽器の鬼(音撃弦)と三種類があり、それぞれ敵である魔化魍の種類に対して有利不利があります。
話の中でも若い鬼のなり手が少なくなってきてシフト表が厳しいという話や、それによるベテランへの負担、若手(主に明日夢くん)への勧誘(笑)など、現実的なヒーローの側面が描かれています。
だからといって特に嫌らしさもなく、すっと話に入っていけるストーリーです。
鬼への変身に関してもこれまでの超常的な力で変身するのではなく、自らの肉体を限界以上にまで鍛えることで鬼の力を得るという独特なもの。そのため変身後でも完全に生身(というか真っ裸)であり、顔だけ変身解除できない若手の鬼だと裸で変身を解く羽目になると言う要素があります。
またダメージもやはり傷口が生じることもあります。(変身時は気合でふさぐ事も出来ますが)
バトルに関しては巨大な怪物が出てくるので大味なところもありましたが、童子・姫や夏の魔化魍との戦いはアクションが激しく、木々の間を飛び移りながらの戦いや鬼爪、ディスクアニマルといった要素を使いながらの幅の広いものでした。巨大戦もだんだんと良くなっていき、29話のヨロイツチグモとの戦いなどは髄一。
このシリーズからといってもいい愛らしき小道具系の始まり、ディスクアニマルですが、こちらも所謂「式神」のように飛ばして連絡や偵察などが出来、また開発、修理のシーンもあったりとかなり生き生きと活躍しますので、人気が出たのも頷けます。(残念ながら後半はカラーバリエーションのオンパレードでしたが)
ドラマも様々な事に悩む明日夢にヒビキが力をくれるような、そんな師弟関係にもにた流れがとても面白かったです。
一方でちゃんと鬼の師弟であるイブキとあきら、ザンキと戸田山(その後トドロキに変化)の二組の話もあり、
イブキとあきらはまだ若いあきらに大切なものを伝えようとするイブキの姿や、戦いに体が付いていかなくなったザンキが戸田山に後を託しながらも、結局はしばらくサポートとしてつくことになるなど、一つ一つの話が重厚。
また脇役の方もいい味が出ており、サブライダー(他の鬼)も、ちょっとしか登場しなくても駄洒落好きのベテランで頼れる鋭鬼さん、行動の早いガテン系の弾鬼さん、愛すべき弦のベテラン(笑)裁鬼さんなど、脇も充実。
この点においては今のところ平成ライダー1と言ってしまいたいです。
なのですが。
29話の終了後から…脚本家が変更となりガラリと雰囲気が変わってしまいます。
時々明日夢君やあきらが落ち込む事があっても、それを成長につなげるというのがこの話のいいところでした。
まず京介というギスギスした明日夢君ライバルポジションのキャラが登場します。
それはいいんです。ギスギスしたキャラでもWの照井のようになってくれれば。
しかし、それまでの人物まで、もはや別キャラとしかいいようがない状態になってきます。
ヒビキさんは無責任気味になり、イブキさんは明らかに頼りなくなり、ザンキさんは過保護に、一番酷かったのがただの変人状態になってしまったトドロキさんでしょうか…
ディケイドのクウガ編で「汚された」と感じた方にはよく分かる感覚かもしれません。
ただ個人的にはあれは「パラレルの世界」であり、「ディケイドのクウガ」であり、それはそれで好きでした。
たった一話またいだだけでになってしまった挙句、半年以上積み上げてきたキャラクター達が輝きを失うのは残酷です。
様々な大人の事情があり、当然その後執筆した脚本家さんに全ての責任があるわけじゃないとは思います。脚本家さんも自分のカラーがありますし、それを変えづらいのも良く分かります。
でもやりようがあったんじゃないでしょうか…あれならまだ自分の方がマシな話を書けると思っていました。
最終回にいたっては公式で俳優の方がインタビューにて否定的な意見を載せていました。
あれでもマシだったって、どんな最終回だったのか…
そしてゆっくり明かされてきていた敵側の背景もなんだかうやむやに。
この出来事がきっかけで、脚本家の方を気にするようになりました。
当然その「てこ入れ」があってから仮面ライダー響鬼を好きになった方もいるかと思います。そうじゃなきゃてこ入れの意味が無いですから。
でも自分にとっての大好きな響鬼は、未だに残念ながら29話までです。
次回、「誰よりも速く」
それが、君の響き