不肖不精な置小屋 seasom2

仮面ライダーのS.H.Fの写真を中心に、まったりやってます

2周年特別企画 その11

イメージ 1
また誰かが 突然ドアを叩く
 
 特別企画もあと二回!
 今回は意外な事にレビューをしていませんでした、仮面ライダーWよりまさにその主役、左翔太郎とフィリップが変身する「仮面ライダーW サイクロンジョーカー」を紹介させていただきます。
 
イメージ 2
 前面部。
 角度、ポーズによってはほとんど関節部が露出しないのが最大の特徴。
 当時は画期的でした。
 
イメージ 3
 背中のマフラー(ウインディスタビライザー)は通常のものとなびいているものの二種類が付属。
 ちなみに一番上の大型マフラーはサイクロンセット付属(別売り)のものです。
 
イメージ 4
 ゴテゴテしたパーツは無いので安定した可動。
 
イメージ 5
 フィギュアーツの特徴として(?)角が長目に造形されるので、Wの場合はなんだかガンダムを連想させるような感じに。
 幸い私はそんなに気になりませんでしたが…
 
イメージ 6
<ジョーカー!マキシマムドライブ!>
 
イメージ 7
「「ジョーカーエクストリーム!!」」
さすがにはんぶんこにはなりませんでした。
 
イメージ 8
「「さあ、お前の罪を数えろ!!」」
 
 ここらへんから急激に可動域やら関節処理の技術が発達してきた、その先駆けであるフィギュアーツのダブルシリーズ。
 残念ながら関節パーツの色が違う、という点はありますがそれでも関節をできるだけ露出させない造りのおかげでこうして動かす分には本当に充実していると思います。
 唯一欠点を挙げるなら、個体差かもしれませんがウチのダブルは夏だろうとことごとく手首がはめにくいです。
 ドライヤーが手放せない…
 まあその程度、気合でどうにかしますけど。
 
 
 
 「突然ビルが溶け、人が失踪する。この街ではいつものことだ」
 そんな風都。街の何処かしこで「ガイアメモリ」と呼ばれる、超人とも神ともつかない力を得る事の出来る端末が、闇から闇へ、そして人へと渡る。その毒素に犯された人間が「ドーパント」となり街を泣かせる。
 それに人知れず立ち向かう二人の探偵。
 彼らの居る鳴海探偵事務所。そこに本来の家主「鳴海壮吉」の娘である「鳴海亜樹子」が訪れるところから、物語が始まる…
 
 もはや語らずとも、なヒット作になりました仮面ライダーW。
 何気にこれ以後の映画には(将軍と~以外)基本的に登場しているのも人気の証拠?
 
 デザインは結構好き嫌いの分かれる非モチーフ系。「W」という文字とそれぞれのメモリの属性(ジョーカー:切り札 サイクロン:疾風 メタル:鋼 ヒート:火など)から作られているデザインですが、こういう具体的なモチーフの無いのって大好きです。
 これにともないドーパントも生物系以外はイエスタディやテラー、オールド、マグマなどモチーフの無いものが多々登場していました。
 とにかくデザインがツボだったので、のっけから期待していました。その一方ある不安も。
 
 と言うのも実は、こういった「二人で一人のヒーロー」になった特撮ヒーローがすでに昔居たんですね。
 北斗と南が二人で変身すると言う…あんまり説明すると本題からそれますのでこの程度で。
 ビデオでしか見たことはありませんでしたが、最大の特徴が最大の足かせとなり、中盤で方向転換、北斗一人で変身すると言う形になったという歴史を知っていましたので、非情に不安でした。
 
 が、実際には全然問題なく。
 「メモリの力でフィリップの精神のみとフィリップサイドのメモリを翔太郎側に転送、翔太郎が変身する」という見た目に分かりやすく、無理のない方法で「二人で一人」を実現。
 さらに「翔太郎が戦っている間フィリップは片手でガジェットを操作」したり「翔太郎の意に反して戦いをほったらかすフィリップ」など、それを生かした展開。
 これには脱帽しました。
 
 この話の中核となる「ガイアメモリ」。
 様々な「地球の記憶」をエネルギー源とし、それぞれ封じられた記憶に準じた能力を持っています。
 敵側の所謂「ドーパントメモリ」はVer1と言うべきもので、体に直接コネクタを作るかガイアドライバーと呼ばれる敵側ベルトを装着、変身します。
 このときその「毒素」がその人間を侵食してしまい、その悪意や想いを暴走させる傾向にあります。またあくまで生身の人間の体を変質させているため、その肉体を傷つければ当然怪我を負い、時には命にも関わるためライダーはガイアメモリだけを破壊する「メモリブレイク」によって敵を倒します。
 
 と、設定面がしっかりしているのが一つの特徴。
 そして個性豊かな登場人物達。
 
 主役である左翔太郎はハードボイルドを気取ってはいるが実際には甘く半人前のハーフボイルド、もうひとりの主役フィリップは機械的な思考と「地球の本棚」と呼ばれる無限のデータベースを持っているが自分の記憶や思い出が無く、一つのものにハマるとそれをひたすら探求、検索してしまう困ったちゃん。
 お互いそれぞれ欠点を持ちながらも、亜樹子や刃野刑事、照井竜(仮面ライダーアクセル)を始めとした街の人々との出会い、様々な事件を通して分かり合い、魅力を増していきます。
 
 一方敵側サイドもどこか憎めない、一癖ある連中ばかり。
 特に主な強敵となる霧彦(ナスカドーパント)、井坂(ウェザードーパント)など、愛されるキャラが本当に多かったですね。
 
 主人公が探偵のため、ガイアメモリの絡む依頼を解決するという流れの中で、とにかく多彩なドラマが展開されるのが特徴で、一年飽きなかったと言う…
 
 あと話に隙が無く、ほとんど突っ込みどころもないというのがW(とオーズもですね)の特徴でしょうか。
 
 そして見所は主人公二人の成長ですね。
 上に書いたとおりの状態から、翔太郎は相変わらず甘いけれど熱く、その思いでより人を救う事ができるようになり、どこか格好だけの男が本当に強くなりました。
 フィリップは感情が豊かになり、人のことを思いやれるようになって行き、最終的にはただのWの片割れだった翔太郎を相棒として信頼するように。
 その集大成のテラー戦とユートピア戦はホント涙ものでした。
 
 敵側で一押しなのがやはり霧彦さん。
 敵組織のお婿さんという、こう書くと何が何やら(笑)
 一見まともそうなのに初登場が全裸だったり、結構間が抜けていたり、段々冴子の尻に轢かれていって…
 でも自分のポリシーに順ずるその姿は見事でした。
 そして映画の前のケータイ映画で復活するという…もう何が何やら(笑)
 
 あと無駄にした要素がほとんど無く、巨大マシン「リボルギャリー」も頻繁に登場、各種後部マシンも活かされていましたね。
 ガンナーA以外のアクセルとの合体要素なんか玩具だけかと思いきやテラー戦で大怪我により動けない照井がタービュラーと合体し、テラードラゴンを葬るという功績をあげたりします。
 スプラッシャーは…うん、黄色くて水中戦用は影が薄いのはお約束だし、ねえ…(笑)
 
 熱いバトルもお笑いも、感動も家族ドラマも、昼ドラ(冴子周り;)も、シュールもミステリーもと何でもありな本作。
 間違いなく一押し。
 
 スピンオフ(スカル・アクセル・エターナル)も良かったなあ…
 
 ああ…好きすぎるとかえって上手く語れない(泣き)
 
 
 
 
 
次回「誕生と欲望と終末」
これで、終わりだ!