不肖不精な置小屋 seasom2

仮面ライダーのS.H.Fの写真を中心に、まったりやってます

新天地にて初めまして&お久しぶりです

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 初めまして、仮面ライダーのフィギュアーツを中心にまったりと写真を撮ったり駄文を垂れ流したりしています。あさつと申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 触った感じかなりレイアウトが違うので、慣れるまでにはしばらくかかりそうですが、変なことになっていたら教えていただけるとありがたいです。

 

 一方Yahoo側から転送で来られている皆様はお久しぶりです。

 Yahooブログが終了し、移転先としてはてなブログさんに決めるまで凄く時間を要しました;THE怠惰。

 

 これからもYahooの頃と変わらずマイペースにやっていきますが、よろしければ見守っていただけると幸いです!

 唯一残念なのはコメントがオールデリートされた件ですね…;

 

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 記念すべき最初のレビューはオーマジオウになりそうです。ただなんて言うか、iphoneの設定ミスなのか撮影が悪いのか、折角の渋い金色がやたら明るく撮れてるのがなんとも…;

 

 こんな感じですが皆様改めてよろしくです~。

これまでありがとうございました!

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開設日、2010/3/14から九年以上続けてまいりましたこのブログ、

ヤフーブログとしての更新はこの更新で完全に終了となります!

 〆は初記事の写真になっていたW、ディケイド、クウガ、そして先日最終回を迎えたジオウで撮りました。

これまで見に来てくださった皆様、更新頻度が下がってもちょくちょく来てくださる皆様、

本当にありがとうございました!






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ディケイド「とまあ湿っぽい挨拶を上でしてるが、新しいところには普通に移行する予定だ。

移行したら転送されるハズだから、まぁよろしくな」

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ディケイド「で、お前なんで普通にサムズアップしてんだ」

『小野寺』クウガ「いやだって俺クウガだし!」

ディケイド「クウガ違いだろ、お前がやってたのはクワガタのポーズだったろ、ほれ」

『Final Attack Ride K K K KUUGA!』

クウガ「やらんわ!」

※FFR用の食玩は現在大掃除にて取り出せませんでした(笑)

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ジオウ「君がクウガなんだ、初めてゆっくり話せるなー」

クウガ「おう、なんてったって平成ライダー第1号だからな!何でも聞いてくれよ」

ディケイド「だからお前は小野寺クウガだし…初めてどころかクウガの二人目だろ」

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ジオウ「ユウスケはミイラから蘇って戦ってる感じなのかな?」※冬映画参照

クウガ&ディケイド「ミイラ…?」

フィリップ「いやあれはもっと昔グロンギと戦ってたリントの戦士だ、彼ではない」


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翔太郎「俺たちにも、どんどん頼もしい後輩が増えていくな、先輩」

ディケイド「俺はそんなキャラじゃないさ…」

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ジオウ「これからもよろしく!」

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フィリップ「さてそろそろ本当にYahoo!ブログとお別れの時間だがディケイドに締めの言葉を…」

クウガ「士?」

ディケイド「何言ってる、まだやることが残ってるだろ」

ジオウ「なんか嫌な予感…」

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「この世界(ブログ)を破壊する!」

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一同「ちょっと待てー!」

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ディケイド「ムゥン!」

小野寺クウガ「本当にそれはしゃれにならな…ぐえっ!」


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そして世界は破壊の炎に包まれた(わけもない)











最後までこんなんで申し訳ない;


それではまた次の世界でお会いしましょう!


あさつでした!

仮面ライダージオウ考察(?)小説 第7話 『Wのダブル/相乗り2018』

「『くそっ、検索できなくなっちまった』」

「何が起こったかわかんないけど、今がチャンスかも!」

 ジオウがアナザーダブルと奮闘する姿を、ボロボロになりながらも翔太郎はしっかりと見つめていた。

「ぐあっ…」

 しかし辛いのは全身の痛みよりも、時間改竄による記憶消失、その喪失感。強い意志で何とか記憶を保ってはいるが、最早限界に近い…だが。

「後輩が頑張ってるってのに、呑気に記憶を失ってなんかられるかよ、なあ…!フィリップ!」

「そうだね、翔太郎」

 虚空への呼びかけの、つもりだった。
 呼ばれた名前の主は翔太郎の後ろから現れてその背中を叩く。

「…フィリップ!」

「久しぶりだね」

「出てきて大丈夫なのかよ、例の時間のパラドックスって奴は」

「門矢士に発破をかけられてね…託すことにしたよ、僕たちのダブルの力を」

「そうか」

 久しぶりに相棒に会えた喜びと、そしてすぐに訪れるこれまでの自分たちとの別れに複雑な顔をする翔太郎に、フィリップは笑いかける。

「相変わらずのハーフボイルドだね」

「うるせえよ」

「まあ、君もそうだろう、翔太郎」
 サイクロンメモリの起動音とともに、フィリップがダブルドライバーを腰に巻く。

「ああ、この街を泣かせる奴をのさばらせておくわけには行かねえ。それにあいつは…ソウゴはきっと、Wを受け継ぐのに相応しい奴だ」

「決まりだね」

『サイクロン!』

「行くぜ、フィリップ!」

『ジョーカー!』

 風都の守護者がマフラーをなびかせ、アナザーダブルへと駆け出す。

 その後ろで場に倒れそうになるフィリップの体を受け止めたのは、門矢士。

「頼んだぜ」

 そしてフィリップを少し離れた木の傍に横たえると、次元の扉に姿を消した。

「おりゃあ!」

「ぐあっ!」

 仮面ライダーW・サイクロンジョーカーがアナザーダブルを殴り飛ばす。

「もしかしてそれも翔太郎?」

「いや、俺達は『二人で一人の仮面ライダーさ。僕はフィリップ、このガイアメモリの力で翔太郎と一体化している。よろしく、未来の魔王』」

「『負けて…たまるか』」

 アナザーダブルが立ち上がり、仮面ライダーダブルへと踊りかかるがそれを軽やかに躱すとジオウへとあるものを投げ渡す。

「これは…!」

 それは、ダブルライドウォッチ。

「『それが必要だろう、受け取りたまえ』」

「おお…!なんか、行ける気がする!」

 ダブルライドウォッチをライドヘイセイバーに取り付けて、刀身にダブルの力を宿す。

「祝え!」

 その瞬間、倒れているフィリップの近くから突如ウォズが現れて声を張り上げる。

「全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者、仮面ライダージオウ仮面ライダーダブルのウォッチを受け取り、また一つライダーの力を継承した瞬間である!」

 そちらの方は振り返りもせず、ジオウはそのまま攻撃へと移行する。

『ダブル!平成ライダーズ・アルティメットタイムブレーク!』

「さあ、お前の罪を、教えて?」

「なんだそりゃ!『ちょっと違うね』」

 翔太郎とフィリップの突っ込みを他所に、緑と黒の疾風を纏った強力な乱れ切りが、アナザーダブルを切り裂く!

「いやああああ!」

「ぐあああああ!」

 泣き別れになったサイクロンサイドから幻花の声が、ジョーカーサイドからはウォードの声が響き渡り、アナザーダブルは爆発してその姿を失った。

「ありがとう、翔太郎に、フィリップ」

「なあに、形は変わろうと俺たちは、この街を守らずにはいられない」

「それがこの街の仮面ライダーだからね」

 翔太郎とフィリップはそれぞれソウゴの肩を叩く。

「あとは頼んだぜ、魔王さんよ」

「たとえ悪魔の力でも、世界を悪くするとは限らないからね…信じているよ」

 振り返ってソウゴが応えようとした時には、既に二人の記憶は改変によって失われていた。

「来人、何で俺こんなところにいるんだっけ?」

「さあ。僕も何か調べ物をしていた気がするが…まあ、取りあえず事務所に帰ろう」

 そんなやり取りを見送りながら、ソウゴは小さく、確かに応える。

「ああ、必ず俺は最高最善の魔王になるよ」

仮面ライダージオウ考察(?)小説 第6話 『Wのダブル/図書室ではお静かに』

「くそっ、さっきまでのアナザーライダーとは比べ物にならんぞ!」

 アナザーダブルの攻撃を受け止めたゲイツが、そのまま強引に突き飛ばされる。

「ライダーパンチ!」

「『ライダーパンチ!』」

 アナザーダブルのジョーカーサイドが、ジョーカーのマキシマムドライブを同質の一撃で相殺する。負けじと翔太郎は続けてマキシマムドライブを放とうとスロットに手を伸ばすが、一瞬頭の中が真っ白になるような衝撃に襲われてふらついてしまう。

「くそっ、またあれか…!」

 存在を奪われたことにより、仮面ライダージョーカーもまた翔太郎のダブルとしての記憶ごと消えようとしている。

「ウォード、私たちの目的はこの人たちと戦うことじゃない。『そうだな。さっさとあの場所へ行くとするか』」

「待て!」

 ゲイツがライドストライカーを展開し、サイクロンの力で飛び去るアナザーダブルを追う。

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「大丈夫、翔太郎!」

 記憶を必死に繋ぎ止めようとする翔太郎に、ソウゴが駆け寄る。

「ああ、なんとかな…だが残された時間はそう長くはないようだ。俺たちも追うぞ」

「うん」

 ジオウもライドストライカーを召喚すると、エンジンを噴かせる。

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「乗って!」

 ジョーカーが後ろに飛び乗ったのを確認して、ジオウのライドストライカーは唸りを上げて駆け出した。



 
 ゲイツの追走を気にもせず、目的の場所にたどり着いたのかアナザーダブルは風を止めると大地に降り立った。

「『ここだな』」

 彼らにとっては座標としてだけしか知らない場所だが、本来は風都タワーが立っていたはずの場所だった。計画が頓挫したためただの公園となっているが、この場所には意味がある。

「この力で、地下に眠る力を引き起こす。『そしてその力を得た時、私たちは更なる超生物へと進化する』」

 アナザーダブルの体の周りに淡い緑色の輝きがちらつき始め、それを取り込んだ部分から次第に外皮がプリズムへと変化していく。

「させるか!」

 追いついたゲイツがライドストライカーでアナザーダブルへと突撃するが、それを片手で抑え込む。

「『邪魔をするなよ、ゲイツ』」

「くっ…!」

 放り投げられたライドストライカーから跳び、そのまま攻撃するも全ていなされてしまう。

「ならば!」

『フィニッシュタイム!ターイム・バースト!』

 タイムバーストを発動させ、ゲイツの体が天高く飛び上がる。そして第一撃が繰り出されるが――

「!」

 それを避けるそぶりもなく、遅れてくる本当の攻撃を鉄棍で払いのけた。

「ぐはっ…馬鹿な!」

「『お前のデータは全て検索済みだ』苦しまずに消えられるようにしたいから、抵抗しないで」

 アナザーダブルがヒートメタルへと変化し、鉄棍が激しい炎に包まれる。

「『この一撃は、お前のボディでは耐えられないぜ!』」

 振り回される鉄棍の炎が蛇のようにゲイツへと襲い掛かるが――

『ウィザード!スクランブルタイムブレイク!』

 激しい水流がその炎を和らげ、同時に土の壁がアナザーダブルの鉄棍を拘束した。

「『邪魔するか…ジオウに、前任者』」

「もちろん。君にこの街をめちゃくちゃにされると、俺が王様になったときに困るからね」

「『まあいい、お前の全てを検索してやるぞ…仮面ライダージオウ!』」

 再び姿をサイクロンジョーカーに戻すと、アナザーダブルがジオウ・ディケイドアーマーへと襲い掛かる。

「くっ、攻撃が全然当たらない!」

「『攻撃パターンは全て検索した、そして、お前の装甲を貫ける攻撃は…!?』」

 攻勢に転じたアナザーダブルの動きが鈍る。

「どうしたの、ウォード!『ちぃっ、お前は…!』」





『やれやれ。一日に三人も来客があるとは、賑やかな日だ』

 この星の本棚に立ち入ったのはエクストリームの力に目覚めた若菜姉さん以来一人もいなかったが、こうも立て続けに入ってこられると少し不愉快だ。

「テメエ、何者だ!」

「俺か?俺は通りすがりの仮面ライダーだ、覚えとけ!」

 検索の要領も分からず本棚を荒らしまわるアナザーダブルの前に、僕よりも早く門矢士が立ちはだかった。

『いいのかい?本来なら僕が打って出るべきだが』

「お前が戦うべきなのは、ここか?」

『…』

「さっさと行ってやれ」

 ネオディケイドに変身した士は、僕と会話する片手間に圧倒的な強さでアナザーダブルを追い込む。

「さっきから、俺の方を見やがれ!」

 癇癪を起して、マキシマムドライブに相当する力を引き出すとジョーカーエクストリームのような技を繰り出すが、ネオディケイドにはそよ風のようなものだろう。

「図書館で静かに出来ない奴は退室願うぜ」

『ファイナルアタックライド・E・E・E・EVOL!』

 仮面ライダーエボルの必殺技である、極小のブラックホールに相手を叩き込むという凶悪な事象。

 まともに喰らったアナザーダブルの意識体は、断末魔ごとそれに飲み込まれて強制的に星の本棚とのリンクを切断されたようだ。

「邪魔者も、消えた」

『…だが、僕がここから出れば世界の接近が加速する。そうなれば、全てはスウォルツの計画通りになる』

「そうかもな」

 変身を解除した士が、皮肉に笑った。

「それを正面からぶっ壊してこそ、俺たち仮面ライダーだろう」

『…流石、世界の破壊者は言うことが違うね』

「そりゃあどうも」

『じゃあ、後のことは頼むよ、門矢士』

 お前の罪を数えろ。
 その言葉には、自分への戒めも必要だ。

 今回の僕の罪は、この今の記憶…正当な理由にかこつけて自分自身を守るために逃げてしまったこと。

 あのアナザーダブルを倒すには、僕たちWの力が必要だ。

 ならば最後まで、恐れずに戦うことを選ぼう…翔太郎とともに。

あと4日

 というところまで来ましたね…一応更新は9月1日までできるとありますが、9月1日のどのタイミングかはわからないので、8月31日には最終更新をしたいと思ってます、あさつです。

 (物理的な)ごたごたが(文字通り)片付くまで来週までかかりそうなので、やはりちゃんと考察小説の追加写真を撮るには次に移ってからになりそうです…ぐえ。
 フィギュアーツは種類別に段ボールに入れて置いてあるんですが、ダブルシリーズはだいぶ奥の層になってしまっていたようで…ジョーカー取り出せないw
 真骨彫サイクロンジョーカーは目の前にあるんですけどね。

 しかしジオウの最終回ですが、オーマジオウの攻撃が


ユートピア:右パンチで撃破…決戦時に彼がエクストリームからエネルギーを吸収できなかった

・エボルト:左パンチで撃破…不明

・大量のレイドラグーン:キバウォッチで使用していたコウモリ攻撃で迎撃…仮面ライダーナイトがコウモリ

・ドラグブラッカー:右ストレートで撃破…仮面ライダー龍騎のストライクベントは右ストレート

・ダグバ:封印キックで撃破(これは言わずもがな)

・ゲムデウス:背面の時計の針から放ったエネルギー球に拘束後爆発…本来ゲムデウスに対抗しうるエグゼイドのライダーは仮面ライダークロノス(時計)のみ

・サジタリウス:右アッパーカットで上空にたたき上げられ爆裂四散…上空に飛ぶも宇宙には届かず終わる、つまり本懐であるメッセンジャーとの接触は叶わないという暗喩

 みたいな思わせぶり(既出だったらスミマセン;)

 ここまでこじつけといてエボルトは何も浮かばないという。

仮面ライダージオウ考察(?)小説 第5話 『Wのダブル/踏みにじられる矜持』

「大丈夫?皆!」

 ツクヨミが駆け寄る。
 変身解除した面々が揃う中、いつの間にか白ウォズは姿を消していた。

 座りこんだ翔太郎はかなり傷を負っているようだったが、ツクヨミと少女を見るとまたニヒルに笑い、

「この程度、屁でもねえ」

 真っ先に答えた。

「何だこのキザな奴は」

「左翔太郎、探偵だって」
 ソウゴの説明にゲイツはふん、と鼻を鳴らしただけだった。

「ゲーマーライダーに魔法ライダー、でもって探偵ライダー、本当にライダーって色々いるよなあ」

「魔王のお前が言うか?」

 ここまで呑気に会話していたが、ふとゲイツが気が付く。

「そう言えばこのアナザーライダーども…復活しないな」

「おかしいわね。普通倒されたアナザーライダーはすぐにタイムジャッカーが復活させるのに」

 ツクヨミも翔太郎の傷を消毒しながら首をかしげる

「お前らの事は聞いてるぜ、魔王に未来人」

「何?」

 翔太郎は帽子のつばを上げて、座ったままソウゴとゲイツを見上げる。

「俺は、いや、俺たちは仮面ライダーW。この街を守る一陣の風…だった」




「なるほど、じゃあ翔太郎の相棒のフィリップって人はWの力を奪われてもミュージアムが復活しないように、その図書館に閉じこもっているんだね」

「図書館じゃねえが…まあいいか。で、俺はお前があのジョーカーの偽物を倒してくれたおかげで、一時的に戻っているわけだな」

 ソウゴと翔太郎はお互いにお互いの状況を整理し、この場の問題に立ち返る。

「で、だ。君の持っていたのは恐らくガイアメモリだ。だが、見たところ今の戦いの衝撃で六本とも壊れちまったみたいだし、これで君の心配していたことも起こらないだろ」

「…」

 翔太郎の言葉に、少女は答えない。

「違う」

 そう呟くと、少女はゆっくり歩き始めた。

「私が求めていたのは救いじゃない…この街の、滅び」

「何?」

「これからもきっとこの街にはこういう連中がうじゃうじゃと沸いてくる。その時に、翔太郎みたいに傷ついたり、この場所みたいに壊れたりするものがたくさんある。だから、そうなる前に、全部滅ぼさなきゃいけない――ウォードの言っていた事の方が、正しい」

 ふと足を止めると、少女の髪の毛――黒、銀、青の三色の部分のみが次第に長くなり始めた。

「おい、様子がおかしいぞ」

 ゲイツが警告するが、すでにソウゴも翔太郎も身構えている。
 明らかに幻花に何かが起こっていた。
「『そういうこと、だから俺たちはこの街を壊すことから始めよう』」
「うん…そうね」

 男の声と女の声を使い分け、一人で会話し始める。

「二重人格ってやつか…おい、お前の名前は!」

 翔太郎が問うと、少女が振り返って口の端を釣り上げた。

「『伊波吊ウォード、幻花の片割れさ。これまではどっちかしか外に出られなかったけれど、タイムジャッカーとか言う奴のおかげで、これからは外でも二人一緒だ』」

 その手には、いつの間にかライドウォッチが握られている。

「『幻花は優しいから、最後までこの街を諦めきれなかったようだけれど…俺は最初から、上手く行かなかった俺らの人生ごとゼロに戻すためにも、全部壊そうと提案してた。親父の研究を使ってね。さっきのを見るに、この道具はそれ以上に手っ取り早そうだ』」

 ライドウォッチを起動すると、自らの胸に両手で押し込む。

『ダブル!』

 強い風が辺りに巻き起こり、粉塵を立てながら異形のアナザーライダーが姿を現す。

「あれが俺たちの…ダブルの力から生まれたってのか」

 苦虫を噛み潰すように翔太郎が呟いた。
 彼を更に侮辱するかのように、アナザーダブルはその指で翔太郎を指し示すと、その大切な言葉までをも奪う。

「『さあ、お前の罪を、数えろ』」




「どうやら上手く行ったわね」

 近くのビルの屋上から、オーラがアナザーダブルの誕生を見つめていた。

仮面ライダーダブルは『二人で一人』、それ故に普通の人間ではその力を引き出しきることは出来ない。だがあの人間は相反する二つの人格が共存しているからな…それぞれが各サイドの力を上手く操ることが出来るだろう」

「女の方の人格も、街を破壊するって方向で意見が一致したみたいだしね…」

 オーラがウォッチを持ちかけた時には、ウォードの方が表の人格として存在していた。

 ウォードはすぐさまアナザーダブルに変身したが本来の力が発揮されなかったどころか、幻花によって強制的に変身を解除させられてしまった。

「何すんだ幻花!『私はまだ、迷ってるの』」

 幻花は、自らの選択で世界すら滅びかねないことに恐怖を覚えているようだった。
 だが――
「『だけど私も、憎い。計画の失敗でお父さんが命を絶ったことも、私たちがみすぼらしく生きて行かなきゃいけないことも、この街の悪い連中も、それを見て見ぬふりをしている連中も、そしてそれに傷ついても耐えてばかりいる連中も…』
 まどろっこしいな、本当に。
 『だからひとまずは、あの箱をアイツらから取り返して、ウォード。あの噂の探偵に頼んで、もし何事もなく解決出来たら、私は…この気持ちをまだ我慢できる』」

 そんな会話を聞きながらも、オーラはアナザーダブルの持つ毒素に幻花の心が浸食されるのも時間の問題だと考えていた。

 しかし意外にも最後のきっかけはライドウォッチの影響ではなく、あのキザな探偵が街を守るために盾になったことだった。

「計画の責任を一人で背負った、父親と重ねたのかもしれんな…どの道好都合だ」

 スウォルツはそこまで読んで、あの派生体である六体のアナザーライダーを作ってけしかけたのだろうか。

 オーラは心の片隅にずっと、恐怖に似た感情を抱いている。

 いったいどこまでがスウォルツの手の内なのか――

このタイミングである

 最後の最後になって更新頻度を極端に上げるやつ、あさつです。

 ちょうどこのブログが仮面ライダーWのフィギュアーツ発売時期ごろから始まっており、弟の自作作品もナスカドーパントから始まったこともあって、W関連のネタをやりたかったので自己満足の世界のこのブログが、ヤフーブログで最後に行う企画としては実にタイムリーだと自己完結しておりますw

 で、写真が少ない…というか実は「仮面ライダージョーカーとか昔の記事の写真で…」と思ってたら


 当時の写真は今以上に見るに堪えない


 ということもあり、さらには現状ジョーカーがしまってある場所はすぐに引っ張り出すことができない…ということもあって、情けない話ですが結局最終的に文章のみの更新になりそうです…その際にはゲイツの写真やウォズあたりも撮り直したいと思います。

 なお、現在弟が「水のエル」と「仮面ライダーバールクス」を作成しているため、次の移転先では最初に水のエルが公開できるかと思います。時期は分かりませんが…

 そして移転時期は、恐らく9月1日更新不可能になった後になると思います。最後まで居座ってますw
 自動転送機能あるみたいなので安心して居座っているという。